本日より

「北区医療的ケア児等コーディネーター」の委託事業が始まりました!

 

↓(参照:北区役所のWEBサイト)

https://www.city.kita.tokyo.jp/s-fukushi/documents/ikeacoordinator.html

 

 

この事業について少し解説いたします。

 

詳細は(平成29年厚生労働省告示第116号)に記載されておりますが・・・

 

障害者総合支援法や児童福祉法の改正があり、

各自治体は「医療的ケア児に対する支援体制の充実」を目指さなければならなくなりました。

 

(具体的には障害児福祉計画などにより)

医療的ケア児に対する総合的な支援体制の構築に向けて、

市区町村においては、

関連分野の支援を調整するコーディネーターとして養成された

相談支援専門員「等」

の配置を促進することが必要である。

とされております。

 

このコーディネーターは、

医療的ケア児が必要とする多分野にまたがる支援の利用を調整し、

総合的かつ包括的な支援の提供につなげるとともに、

協議の場に参画し、

地域における課題の整理や地域資源の開発等を行いながら、

医療的ケア児に対する支援のための地域づくりを推進するといった役割を担っている

とされております。

 

まさに役割りが盛りだくさんです。

 

要するに

「法律によって市区町村は」・・・市区町村が行わななければならない動きとして

「関連分野の支援を調整するコーディネーターとして養成された」・・・都道府県の実施する医療的ケア児等コーディネーター研修を修了した

「相談支援専門員等(ここに等が入っていることに注目です)」・・・障害児者のケアマネジメントを行う専門職である相談支援専門員やその他専門職種の者を

配置して

上記の業務を行いなさい~。

という国の大きな制度・政策の方向性があります。

 

都内にある

私たちの周囲の23区でも、

この医療的ケア児をコーディネートする者の扱いが

市区町村によって

個別性があり、千差万別です。

 

ある区は、保育園を管轄する保育課に「医療的ケア児等コーディネーター」を配置して区役所直営で運営していたり

またある区は、区内に大きなセンターを設置し、医師や福祉職、看護職の三職種の体制を整備し、大変に歴史のある法人格をもった家族会に事業委託したり

さらにある区は、「基幹相談支援センター」という既存の障害福祉の相談センターの仕組みの中に配置したり(これが23区の多数派、ほとんどが委託社会福祉法人が実施)

他にも、「達支援センター」等の事業をまとめて社会福祉法人等に委託し、そこに医療的ケア児等をコーディネートする者を配置する場合など

様々にあります。

それぞれの市区町村のこれまでの、福祉相談の仕組みや

特色を生かした個別性のあるものになっているようです。

 

私たちの東京都北区の場合はどうかといいますと

地域の訪問看護ステーション

区から委託を受けて

実施していることに特色があります!

 

都道府県の実施する「医療的ケア児等コーディネーター養成研修」を修了した

障害者福祉制度の中の「相談支援専門員」を配置しているのはもちろん

上記研修を修了した

訪問看護認定看護師」や

在宅看護専門看護師」を

配置しております。

 

まさに!訪問看護ステーション的なアプローチ!!

(自画自賛・・)

 

医療職と福祉職による

チームアプローチ

迅速に、

効果的に

事業実施できるように特色を出しております。

 

現実に聞く都内各地の声としては

相談やコーディネートの対象者が

「医療的ケア児」や「重症心身障害児」ということもあって

福祉職である相談支援専門員だけでは、

なかなか、コーディネートしきれていない

市区町村も多くあるとお聞きしています。

 

他には、行政に配置された保健所の保健師や

保育課の保健師等では

公務員ということや、組織のしがらみや縦割りの弊害もあって

柔軟にフットワーク軽く

迅速に対応できていない現実も

残念ながら、多くあるとお聞きしております。

 

地域に根差した訪問看護ステーションこそが

実施する意味を! 価値を! 医療的ケア児の相談しやすさを!

実現できるような

そんな事業になれば良いなと願っております。

 

 

(↓毎度おなじみ、北区の飛鳥山公園のぞばにある緑道の桜です2024.4.1現在)

(2024.4.1現在はまだ飛鳥山公園の桜は咲いておりません・・・)