訪問看護のため町の中を移動している最中、ふと、在宅看取りをしたある患者さんにそっくりなかたを見かけました。

バイクを道にとめ、いつまでもその人の歩く姿を見つめてしまいました。

涙があふれ、急に寂しい、懐かしい悲しみがこみ上げてきました。

これまで大勢の看取りに立ち会い、私の心にはたくさんの大切な方の思い出が蓄積されています。

新宿や池袋など、やはりドキッとするほど似ている人がいるんです。

なんだか再会できたような気持がして、うれしくなった後、涙があふれてしまいます。これから会議っていうときなど困ります。

私の中にはたくさんの愛しいかたがたが今の私を励まし、支えてくれています。

                                              平原