ひとはあらゆるストレスの中で生活しています

中でも最も大きな出来事は、やはり病気や障害を持つことでしょう。

急な病気になり病院に入院し、「病人」となります。

「病人」となると、医師や看護師に「病人」として対応します。これまで、どんな社会的地位や役割、専門知識があっても

急に「病人」として不安を抱え、全的苦痛を抱きます。

人はこの様々な苦痛を急に抱き、そして、もとの自分らしい判断ができるようになるには、心も体も

癒されなければ前にすすめません

しかし、今は、入院し、在院日数が少ない中で退院を見据えて「病人」ではあるけれど自分にできることを

次々示され、体をふけるなら自分でふき、「セルフケア能力」を高め、なるべく早く退院できるように支援を受けます

もちろん、それも必要ですが

同時に看護による癒しが必要なのです

癒しは、温かいタオルを背中におかれ、ゆっくり暖かい手でマッサージをうけ、「大変な思いをなさいましたね」と優しく声をかけてもらうだけで、辛い治療の中で、緊張したからだとこころが和らぎ、副交感神経が優位となり、便秘も改善し、夜ゆっくり眠れるようになります。

排便があり夜深く眠れてやっと、食欲がでて食べれるようになるのです。

この全身の体の調整は先進的医療を受けるだけでは得られないのです

人の全人的苦痛は検査でははかれず、薬では治らないのです。

看護の癒しが必要です。

訪問看護では、この癒しに時間が取れます。

基本的な足湯、温湿布、マッサージが1時間丁寧に行うことで、看護師と患者さんは魂の交流ができ、看護師に心と体を任せるという「変化」を感じていただきます

その患者さんの中の自然治癒力がグーンと引き出されます。

看護とは「癒し」であり、病院でも在宅でも、施設でも看護の必要な理由はそこにあります