私は、大変残念なことに、今の時点で決まった宗教は持っていません。

未熟ななりに、私は人が大きな間違いを起こさないためには

「畏れ(おそれ)」は大切だと思っています。

大きな自然への畏れ、命をいずれ失うかもしれないという畏れ、自分は愚かであるという畏れなどなど。

自然や、死に対して人間の力で征服できるものではないという思いから敬い、小さな自分を見つめるきっかけになるのです

畏れを抱くから、自分の小ささを知ることができると思っています。

私は19歳のとき母を亡くし、その時の主治医に8割の確率でがんになるといわれてから心の奥にいつも「畏れ」を抱き、自分の姿を照らしてきたのだと思います。

医療職は人のいのちにかかわる仕事です。

常に畏れを抱き、自分と向き合うことで、他人に対しての横柄な態度はもちろんですが、死や生に対して患者さんと同じである自分に気が付くのだと思います

神様を信じている人はこの畏れを神の大きな力の中でどのように消化され、救われているのかと一度じっくりお話してみたいなと思いながら、その機会をもてていません。

看護を行うものとして、自分はどうあるべきか、と自分と向き合っていきたいと思っています