7/11.12二日間で日本褥瘡学会関東甲信越地方会学術集会に参加してきました。

初日は6時間かけて、在宅褥瘡セミナーを受講しました。

このセミナーの目的を説明します。今年度の診療報酬改定で、在宅患者訪問褥瘡管理指導が新しくできました。当該医療機関に所属する常勤の医師と常勤の管理栄養士そして、看護師(当該医療機関所属でなくても可)がチームで当該患者に対して継続的に訪問看護師と連携して在宅褥瘡管理を行うと、750点算定できます。もし医療機関に在宅褥瘡管理者がいなくても、訪問看護師が在宅褥瘡管理者であれば、チームは成立します。在宅褥瘡管理者は5年以上医療に従事し、褥瘡対策の経験が一年以上あり、在宅褥瘡ケアに係る所定の研修を修了していることが要件です。この制度を受けて、在宅褥瘡管理者がたくさん必要なので、各地で在宅褥瘡セミナーが開催され、昨日も500人くらいの方が受講していました。

算定できるのはあくまで医療機関だけです。訪問看護基本療養費の皮膚排泄ケア認定看護師が訪問看護師と同行し、コンサルテーションをしてくれる制度も活用されていないのに、この在宅患者訪問褥瘡管理指導が活用されるのか疑問でしたが、今日真田弘美先生の特別講演で一つわかったことがありました。

この制度の背景です。在宅褥瘡有病率が高い原因として、一番が圧やずれではなく、栄養不良によるものであったことがわかりました。在宅は介護保険のおかげで体圧分散マットレスが充足してきていると考えられます。在宅褥瘡対策において、栄養管理が今一番重要ということです。私たち訪問看護師も栄養管理が重要なことは頭ではわかっていますが、なかなか専門的な介入ができない現状がありました。今回の在宅患者訪問褥瘡管理指導は管理栄養士を巻き込む選択肢として活用できるのではないかと思いました。

病院では在宅復帰率を上げることが求められ、重症な患者さんが在宅にさらに増えることが予測されます。その患者さんを地域で支えていくために私たちは自分たちで抱え込まないで、病院とどんどん連携して使える資源は使って、患者さんにとってベストなケアを考えていくことが必要になってくると思います。地域でどこの病院がどんな対応をしてくれるのかを把握していくこともこれからやらないといけないですね。思いばかりになってすみません。簡単でないことはわかっています。

来週は定期試験です。他の課題に追われ、テスト勉強ができていません。これから頑張ります!!