心理学を学びはじめてもう16年くらいになります。
心理学を学びたいと思った動機は、自分の初めての子どもが1歳半になった時、この子の心をもっとしりたい、どんなふうに成長していくのか、どのように育てればいいのか知りたい思ったことでした。
発達心理学、社会心理学、児童心理学など夢中で学びました。実習では自分自身と真っ向から向き合うこともできました。
日本心理学会の認定心理師を申請した時にお世話になった教授に
心理学の道に進まないかと言われました。
哲学と心理学、そして看護学、人間学、環境学、教育学を総合的にとらえることが教授とのゼミでのディスカッションでとっても深まったように感じました。(もちろんまだまだ不十分で恥ずかしいかぎりです)
おそらく病院の看護師をしながらだったらその教授の勧めに負けていたかもしれませんが、訪問看護をしながらでしたのでもっと奥深く面白い「在宅看護」の魅力のおかげで、即答で、丁寧にお断りができました。
人間の心の変化つまり人は人間として産まれててくるけれど、どのように本当の人になっていくのかを科学的に理解する「方法」を学ぶことができました。
そして人は変わる、と信じられるようになりました。
アメリカでは心理学は高校生で授業科目にはいり心の不思議を学び同時に自分のことを理解できるようになっています。
日本の若者は自分のことも他人のことも理解できずもがいているように感じます。
そして、人間として産まれてきましたが本当の人としての成長を遂げているのか、不安になります。
訪問看護師は人生の様々な場面に立ち会います。
訪問看護師自身が自分の人としての発達段階をよく理解する必要があります。
ぜひ、心理学を学んでほしいなと思います
平原