突然、2年前に訪問していた利用者から電話をいただきました。

若い方で一人暮らし、本来のその方らしく生活ができれば、と全力でケアさせていただきました。

母の日に思いもかけず赤いカーネーションをいただいて思わず泣いてしまったことを思い出します。

再就職を勧めた時、上司となる人とも連絡をとり、就職が決定。訪問看護は終了しました。

就職を勧め、上司の方にお話しをした時、その判断が正しかったか、私の看護の評価をするまでが私の責任と覚悟し、携帯電話を上司と本人にお知らせしました。

その後、ときどきこちらからも様子を聞き、利用者からも順調に仕事ができていることの連絡をいただいていました。

あれから、もう2年が過ぎました。

電話からは、変わらない懐かしい声。転勤で今は地方にいるそうです。

うれしそうな声で彼女ができたことを報告してくれました。

「平原さんのような穏やかな感じです」と言われ、また、泣きそうになりました。

「結婚するときは平原さん、出席してください」といわれたので、

「是非是非、出席させてください。でも、彼女が良ければ、ですよ。」と話しました。

本当に良かったと心の底から安心しました。

2年前に迷いながらも、その方の可能性をどうにか引き出し、病気を持っていてもその人らしい生活ができるはずと一生懸命向き合ったときのことがまるで昨日のように思い出されます。

どうか、どうか、幸せになってと心の底から祈っています。

                       平原