金曜日に患者様のデスカンファレンスがひらかれました。

往診医、診療所看護師、担当看護師、あすか山訪問看護ステーションスタッフが参加しました。ケアマネージャーさんが都合がつかず参加できなかったのが残念でした。

 

カンファレンスは、非癌の(認知症なし)緩和医療と緩和ケアという内容で進めていきました。

本事例は腎不全の末期で透析を望まないケースの看取りでした。腎不全の末期は多様な症状を呈し本人の苦痛は様々でした。呼吸苦、痒み、痛み、痺れ感、そして不安。その際の緩和医療がタイムリーに行われていく事、合わせて緩和ケア(身体、精神へ)の重要性が再認識すること出来ました。

 

担当看護師は様々に現れる症状が緩和出来た瞬間、瞬間にご本人へのタイムリーなケアを行っていました。辛さが無い時、「車椅子で外に出ませんか?」と誘い、それまで不安感の強かった患者様の顔に笑顔が戻る時間を作ることが出来ました。「生きている甲斐があったよ」その言葉は終末期を生き抜く患者様の底力を感じた場面でもありました。

 

デスカンファレンスはケアの内容を振り返ると共にそれぞれの医療者、介護者が不安に思った瞬間、困惑した瞬間を明確にすることが出来ます。また医療、看護の連携を再認識する機会にもなると思います。

今後も、デスカンファレンスを行いよりよいケアが患者様に提供出来る事を願ってやみません。

 所長 田中