私は1期生でしたから、あすか山訪問看護ステーションで、訪問看護の認定看護師の実習を受け始めて、今年で、5年目です。

聖路加と当財団を合わせて、のべ13人の訪問看護認定看護師さんの実習を受けてきました。

自分もそうでしたが、小児、精神、難病、がん末期、認知症、さまざまな対象を理解しなければならない訪問看護領域のスペシャリストは、本当に大変で、すべての領域の在宅看護を理解するということは困難です。

 

でも、それを求められているし、これからの地域社会が、認定看護師に期待することは、大きく、切実です。

私は出来たら、訪問看護の領域は、認定教育を受ける前のワンステップとして、幅広い対象を経験できる環境、教育プログラムが必要と感じています。

認定にいって、初めて、小児を見ました、の経験では、6か月間での学習で、これから、NICUから、どんどん地域へ帰る小さな戦士たちを支えることは、不十分だと思います。

全国一斉にこのことは無理でも、まず、自分のできることとして、認定看護師を希望する看護師が、あすか山で、基礎プログラム1年、認定看護師への2年のプログラムを経たら、すべての領域が経験でき、困難な事例も対応する機会を指導のもと行えるようにしたい、そして、職員としての援助を受けながら、半年教育を受け、あすか山で、最低半年の認定看護師の実践フォロー研修を受け、全国に旅立ってほしいと思います。

 

また、認定看護師の活動のノウハウがありますから、私の知っていること、持っていること、あすか山が持っている人脈すべてを吸収してほしい、それをすべて伝え、全国で活躍してほしい。

そして、その経験者が、全国で同じように、その足場で教育してくれれば、いいなと思います。

他の領域とはやはり異なり、それくらいの時間は必要だと思っています。

 

そんな、熱い思いを来週から来る、認定看護師さんの卵には伝えたいな、と思います。

これまでの13人の認定看護師さんは、とてもいとおしくて(年上の方には、大変失礼ですが)、尊敬できる方ばかりで、あすか山ファミリーの一員と、勝手に思い込んでいます。

あすか山の場での出会いを縁に、年に1回、集う会(飲み会?)があると面白いですね。

それこそ、幅広い人脈がもて、どうせなら、学習会や、活動報告会なんてあると面白いし、あすか山で認定を目指し、プログラムを受けている看護師にとっても、刺激になるでしょう。

 

夢は、広がります。