土曜日の午後、大学の図書館で、大学院の研究のための文献を探していた時、「こんにちは」と、肩をたたく人、振り向くとあすか山訪問看護ステーションの、スタッフでした。
日々、忙しく、月に17件の新規をこなしてくれているスタッフは、仕事の時間以内で事例検討や、学習会など、不十分な状態で、大変だと思うのですが、休日に図書館にきて、勉強していました。
家庭もあるのに、以前の自分の受け持ちのときの「せん妄」が気になっていた、と分厚い本を開いて読むその姿に、感動しました。
訪問看護師は、自分の受け持った利用者さんのことをいつまでも、頭のなかで、思い出します。
私は、その時の自分の看護が不十分なように思い、それが学習の原動力になっているかもしれません。
つい、自分の看護が不十分であることを誰かのせいにしたくなります。
「忙しいから」
「これだけがんばっているのに、しかたないじゃない」
「だれも教えてくれない」
でも、技術者のプロフェッショナルであるかぎり、人のせいにはできないのです。
学生ではないのだから。
改めて、私自身、時間がない、といいわけをしないで、利用者のかたに訪問看護を提供する限り、
自分が全力で看護の提供ができるように、知・技・心・身ともに、磨かなければ、と思いました。
これまでも、この図書館で他のスタッフに会うことがありました。
その様な時は、所長として、心の中から湧き上がるようなうれしい気持ちになります。
私は、いつもスタッフから元気をもらいます。