本日13時30分から、国立がんセンターで、がん患者大会が行われました。

私は、がんの患者さんが何を不安に思い、何を求めておられるのか知りたく参加しました。

今年は、全国の18会場にテレビ会議システムでの配信が行われ、患者さんたちや、医療従事者が同時にがん医療についてともに考えることができました。

パネリストも厚生労働省や日本対がん協会のかた、がん患者団体支援機理事長の鳥越さんなど、影響力があり、発言力のあるかたがたでした。

そして、多くの患者さんがビデオで想いを語ってくださいました。

また、医療従事者の意見もビデオで流れ、唯一四国がんセンターの先生から、訪問看護師、療養通所介護の看護職が招かれ、地域での看護職の連携を強調してくださいましたし、

鳥越さんもこれからは、在宅医療の充実が必要と訴えてくださいました。

 

私たち訪問看護ステーションは、がん末期の看取りだけではなく、がん治療中の、がんばって生きているかたの支えにならなければと思いました。

大勢の方が、不安を抱えて、抗がん剤と闘っているかを実感しました。

もっと生きたい、もっと生きてほしいというのが、患者さんと私たちの本当の共通の、望みでもあるのです。

 現在、外来で、抗がん剤治療をなさっている利用者さんの訪問看護をしています。

副作用に対処したり、アロマを使ってのリラクゼーション、ゆっくりとした、自宅での傾聴は、がんと闘っている利用者の方の心を支え、闘病する意欲を支えています。

厚生労働省のかたも、全国のがん拠点病院の先生も、早い時期の緩和ケアが必要と考えて「なにか策を考えなければ」と話されていますが、すでに、全国に5000か所以上の訪問看護ステーションがあるではないですか。

 

訪問看護ステーションは、医療保険で、医師の指示書があれば、化学療法中の患者さんの自宅に行き、緩和ケアが早期からできるのです。

全国のがんと闘い、働きながら副作用と闘い、あるいは、再発に不安を抱いている方々に寄り添い、緩和ケアをするべきだと思いました。

訪問看護ステーションが、国民的疾患であるがん患者に対して、地域の最も近い場所に位置し、看取りができる24時間緊急体制をとっている訪問看護ステーションが、このがん患者の早期の緩和ケアを行えるのです。