毎月第4土曜日の午後、地域の老人クラブの定例会が毎月あります。今月は9月26日ですが、今月は、誕生会もあるので、お昼に開催です。

昨年の年末から、地域の町会と、老人クラブの方々に健康相談を行っています。

 

あすか山訪問看護ステーションはがんの方が多く、在宅での看取り、グリーフケアも多く行っています。

地域にたくさんの、一人暮らし、父子家庭、母子家庭といった家族をなくされた方々ととても深い関係を持つことができました。

その方々が、がんとなったとき、真っ先に訪問看護ステーションの戸を叩いて相談に来てくれる、そんなことから、この地域の方々が、がんと言われた時に、ひとりで不安になるのではなく、専門職に相談できるよう地域の健康相談の必要性を感じました。

そして、この地域の方々ががんにならないような、地域コミュニティの予防活動も訪問看護ステーションが行えたら、と思うのです。

一方で訪問看護の開始は、病院からがんの末期となり、治療もできず、帰宅して1か月以内でお亡くなりになるような状態のかたの緩和ケアの依頼からである現状に、もっと早くからかかわれたら、その方の緩和ケアがよりよいものになると実感するのです。

いくら、病院にアプローチしても、なかなか依頼は早くなりません。

それなら、と考えたのが、直接地域の方々からの訪問看護依頼、です。

訪問看護を病院のスタッフもよく知らないという状況では、患者さんに訪問看護をすすめることは、難しいです。

患者さんにとって必要な緩和ケアを行える訪問看護をぜひ、患者さん自身に知ってもらいたい、と考えたのです。

あすか山訪問看護ステーションのある北区は東京23区内で一番の高齢化率で、日本の少し先の時代を先行しています。がんの性質上、高齢になればなるほど出現率も上がってきます。

地域の小学校区に一つはある訪問看護ステーションは、高齢者のかたも、歩いて寄れる場所にある専門職の事業所です。

がんの看取りを行っている訪問看護師は最も、癌にならないでいてほしいと実感しているのです。

 

9月26日の健康相談のときに話すことは、あらかじめ老人会会長と打ち合わせを行い、ニーズにあった内容とを含めることにしています。

地域への訪問看護の認知を高めていきたいと思います。