私は、すべての人は、必ず、伸びていく力があると考えています。

弁証法的な考えですが、表面的には、後退しているように見えても、必ず螺旋的に人は、成長していくと思います。

成長するためには、何が必要か?

まず基本にあるのは、自由な発言ができる職場の雰囲気、一定の緊張がある中での、仕事の向上心と、休憩時間の解放性との差、職場は仲良くても、「友達」ではなく、看護の物差しを一致させることでの親近感が大切であると思います。

そのうえで、学習する体制と、機会の提供、そして、いろんなひとがステーションに自由に出入りすることで、狭いステーションの中での学びだけではない学びが得れることが、大切です。

 

私は所長という役割をいただいて、ステーションのスタッフが学べるような指導を行う義務がありますが、私だけでは当然、不十分なのです。

私の役割は、さまざまな力ある人がステーションに来ていただいて、スタッフと話してくださる、その人柄に接することで、スタッフ自身が何か感じることができる、そのために、私はいろんな場の御誘いは、調整がつけば、断らず、出席しています。

看護職に限らず、町会の老人会の方、地域の方からも学んでほしいと考えています。

 

病気になっていない高齢者のかたの人間としての魅力や、地域での活躍を身近に感じてほしいのです。つい、目の前の仕事におわれ、その地域のかたの魅力を感じないスタッフもいるでしょう、余分な対応、ととらえているかもしれません。

その地域の健康な時の人たちの力強さを知らなくて、病気となった患者さんの生命力や、判断力を信じることはできないと思います。

開放的な職場で、自分の興味も広がり、課題がみつかり、それを伸ばしていける、あすか山訪問看護ステーションはそんな職場を目指しています。

看護をまなんでいてるのに、力が発揮できないと考え、医療からはなれようと考えている人、看護は、素晴らしいのです。看護の本来の楽しさを実感できる訪問看護で働いてみませんか。

そして、力を貯え、自分の能力をメイいっぱいひろげ、自分がこれから本当に腰をすえて働ける場所はどこか、考えてみませんか。

私は、年間大勢の看護師が、看護をやめていることが残念でならないのです。

看護は本来、ゆったりとした生活の中で、看護学を丁寧に展開することが、看護師の人間の成長を促す、と信じています。

ぜひ、看護をやめようと考えている人は、一度訪問看護をしてから、看護をやめるか決めてください。