7月2日は王子駅前の北とぴあで北区在宅ケアネット10周年記念講演があり、副所長と相談支援専門員と参加してきました。

北区在宅ケアネットは多職種協同による在宅チーム医療を担う人材育成事業として2013年6月にスタートしました。

私以外のあすか山職員参加メンバーは設立当時から参加しています。

世話人として医師会、歯科医師会、訪問看護ステーション連絡協議会、行政、高齢者あんしんセンター、ケアマネの会、サ責の会、リハビリネット、病院連携室が協同しています。

午前中はこれまでの歴史や、今の北区の現状、今後2040年までに考えられる課題について共有し、どうしたらその課題を解決できるかディスカッションしました。北区は高齢者も子どもも人口が減らない予測ですが人の入れ替わりは大幅に起こり、人と人とのつながりを常に意識していかなければ希薄になってしまうとのことでした。また精神疾患患者は急激に増え続けています。ケア提供者の不足やワンストップで相談できる場所の不足も明らかです。

午後は慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授の堀田聰子先生がコンパッショネートシティについてご講演してくださいました。

コンパッショネートシティの考え方はエンドオブライフを見据え、幸せな生を全うできる共生社会を、地域住民、専門職、政策が同じ目線に立ち育てていくことだそうです。イギリスやインドの事例を用いてわかりやすく教えてくださいました。堀田先生の講演会は地域住民の方も参加されており、サロンを開催し、12年継続しているお話や救急搬送された場合、誰も情報を教えてくれない現状なども共有されていました。

専門職だけでなく、地域住民の方も区長もみんなで北区のこれからを考える機会となりました。もう支援者だけでは支援しきれない、住民が自分のこととして向き合い、行動することも不可欠です。

今後、さらにこの会が発展し、成長し続けられるように私たちも参加し続けます!

 

写真は会場から見えた景色です。

お天気でとってもきれいな眺めでした。

 

所長 河西真理子