人が、自分以外の人の痛みを共感できるのは、脳の中のミラーニューロンがなせる業であることはごぞんじでしょうか。

人はもともと、高いコミュニケーション力や共感できる力を持っているのですが、看護師は、特に医療が必要な状態のかたに寄り添うために必要とされています。

私たちは多くの困難を抱えた方へどうケアしたらいいか、と悩み、ステーションではスタッフが皆、自然となにかいいケアはないかという話をあちこちでしています

人の命の可能性を引き出したい、そして、少しでも癒しにつながるケアができればと思っています。

あすか山訪問看護ステーションではご縁があって歌手のかとうれいこさんと作詞・作曲家たきのえいじ先生が患者さんの自宅をボランティアで回ってくださっています。

 多くのケアの中でも歌はすごい力を発揮します。この患者さんの心に届けたいという私たちの思いと、歌手のかたの同じ癒しの精神や心へ語り掛ける歌の力、家族の思いがつながるすばらしいケアリングの瞬間です

この「歌の宅配便」の様子は、初めて開催した夏祭りの様子も一部入り、

日本訪問看護財団ホームページにかとうれいこさんの歌の宅配便に動画ではいっています。ぜひご覧ください。

 先日、夏祭りの打ち上げでかとうれいこさんやたきのえいじ先生とカラオケで一緒に歌い、かとうれいこさんには落語を聞かせていただき、たきのえいじ先生は演奏をしていただきました。芸の幅の広さに感動し、私たちも癒されました。

 ケアリングは看護や他のケアの重要な本質です。その中には人とのかかわりや癒しが含まれています。私たち看護師や療法士はケアリングをどうのようなケア技術と心で行うかが、とても大切だと思います。   平原