6/28,29の二日間で日本下肢救済・足病学会学術集会に参加してきました。

高齢化や食生活の欧米化などにより下肢閉塞性動脈硬化症や糖尿病に伴う重篤な足趾潰瘍を有する患者が急増しているそうです。そして糖尿病患者が足潰瘍を生じる可能性は25%、重症下肢虚血で足趾切断となる人は年間4万人というデータもありました。切断は患者にとって最も避けたいつらいことです。

在宅にも動脈性だけでなく、静脈うっ滞性の下肢潰瘍や、糖尿病性の足病変の方、また予備軍の方はますます増えると予測できます。患者自らが足を守る重要性を認識できるような患者教育や、フットケアの継続、血糖コントロールも含めた生活指導など、少しでも切断に至るような患者さんを増やさないために、私たち訪問看護師も、より質の高いケアが提供できるといいですよね。でも足病に関しては情報量も少ないし、教育がまだ行き届いてないのが現状です。

日本下肢救済・足病学会は学会認定師を今年度から制定したそうです。下肢のケアの認定師として責任を持ち指導し、さらに広く国民のあらゆる下肢病変に対する歩行可能な下肢救済に貢献する人材の養成とのことです。4年間学会会員であり、必要な教育セミナー(下肢の解剖、血流、糖尿病を代表とする代表的疾患、下肢創傷、フットケア、フットウエアなど)を受ければ、認定師の審査を受けることができるそうです。興味のある人がいたら調べてみてくださいね。4年間学会会員というのがハードル高いですけどね。