ピアノやバイオリン、ビオラの生演奏を聴いたり、静かに音楽を聴くといつも思いだす人があります。
お父さんを一生懸命介護していた娘さんで、一緒に介護の9年間を笑い、時に涙して在宅看取りを行ったかたです。
その方の自覚症状の時点から、不安をともに感じ、診断のショック、そして、抗がん剤の治療の苦しみによりそい、本当は希望であった在宅ではなく、家族のことを思って病院を選ばれました。
私は、外泊時に訪問してゆっくり本人の大好きなアロマでマッサージを行い、私の横で眠られた愛おしい横顔が今でも忘れられません。
随分たつのに、私は今でも心が無になると、このかたのことを思い出し涙がでます。
そして、お別れした患者さんの顔をゆっくり思い出し、その方と過ごしたときの自分を振り返ります
昨日は、その中に小さな、小さな愛おしいお子さんの顔が思い浮かび、つらかったです。
お母さんの気持ちを考えると身が切られるような痛みを感じます。
そして、もっともっと寄り添えたのではないかと考えて、がむしゃらに本を探したり、何かいいケアがあるのではと、勉強することが私の反省のしかたです。
ステーションの私の机の引き出しの中には、思い出の方々の写真を入れています。
いつも、そっと引き出しをひきその方々に力をいただいています
平原
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