本日、訪問看護領域の3団体、つまり 日本訪問看護協会、全国訪問看護事業協会、そして、当財団の3つの代表があつまり意見交換しました

私は2006年から当財団の職員になったので、各団体の誕生など古い歴史はよくわかりませんでしたが、今日改めて聞くことができてうれしかったです

もともと日本看護協会の中には訪問看護開発部がありました。訪問看護の重要性を大先輩の方々が訴え、これからの在宅のケアは、看護師だけではなく多職種が連携していかなくてはならない、

日本看護協会は、看護職を会員とした社団法人でしたので、厚生労働省と相談しながら 日本看護協会から、5億円だしてもらい、平成6年12月に財団法人 日本訪問看護振興財団を設立したそうです。

日本看護協会は、当初から訪問看護のことは、すべて当財団にまかせてくれていました。

これまで、日本看護協会からの出向のスタッフも複数いました。

一方で、厚生労働省の他の部署と医師会が日本看護協会の同意を得て、訪問看護ステーションの事業所対象とした全国訪問看護事業協会を開設することを相談していたそうです

全国訪問看護事業協会が平成7年に開設したときは、当財団も全国訪問看護事業協会もお互い訪問看護

対象とした団体がふたつできるとは思っていなかったようです

当財団の理事の構成は、日本看護協会会長が副理事となり、看護職以外の医師(日野原先生がずっと理事を務めていただいていました)、ケアマネ、薬剤師会、ノンフィクション作家、大学の先生、他のひろい分野の専門家となっており、社会で求められている訪問看護についての意見にもとづいて活動を行ってきました。

当財団は、訪問看護認定看護師を教育し、全国にリーダーを育成することで訪問看護の底上げをはかり、また、3つのステーションをもつことで、ステーションで起こっている問題や試行などモデルとして厚生労働省に提案していくというスタンスがあります

私は、3つの団体が協力する大前提には、それぞれの存在意義の尊重があり、互いの歴史を理解し、はじめて連携ができると思います。

研修についても重なることがありますが、全国の訪問看護師の立場でするといろいろ選べることも大切なことかもしれません。

これからも、3万人程度の訪問看護師が少しでも増え、在宅医療の中心を担っていける訪問看護師が増えることを希望し、私も財団の1スタッフとして頑張りたいです

                                               平原