訪問看護をして10年、認定看護師になって5年。

看護は寄り添うこと、患者様はその日を精一杯生きてらっしゃる。自らの価値観との葛藤があったりすることはこれまでも何度もありました。

認定に行ったのもそんな自分の看護に対する自律心のなさや、整理して考えを統合する能力のなさを感じていたために受講しました。

そんな訪問看護師10年目の今、一人の患者様と向き合って考えていることがあります。

生き抜くとは?生き続けたいから、今を生きる。たとえ命の期限が短いとわかっていても、死に向かって生きているのではなく、生に向かって今を生きているのだと心を射抜かれるように感じています。

ここ数か月その患者様の訪問をさせていただいています。今発することのできない声に耳を傾けたとき「田中さん、ちゃんとわかってるよね」と目で訴えかけているその患者様に「大丈夫、ちゃんとわかってます」と言い続けられる看護師でありたいと思っています。

一人一人の患者様から教えていただくことが日々たくさんあります。

   田中