会議が終わって、夜、家路を急いでいたときです。

ずっと、毎晩会議や出張で遅くなって、また、いろんな仕事を抱えて常に頭に何かあるとつい、自然の音や変化に気がつかなくなります。

自宅のすぐそばに田んぼがあるのですが、大きな蛙の鳴き声にふと足を止めました。

田んぼを見ると、小学5年の二男が植えたばらばらで、斜めになっている稲が見えました。

この田んぼには3人の子供が田植えや、秋のもちつきなどでお世話になっています。

私は生まれも育ちも島根県で周囲は田んぼだらけでしたが、残念ながら田植えの経験はないのです。

だから余計に東京生まれ、東京育ちであるにも関わらず3人の子供は田植えなどの豊かな自然の経験をさせていただいていることに、大変感謝しています。

そのとても大きな蛙の鳴き声と、プッと吹き出してしまったその稲のぐちゃぐちゃの風景に、一瞬にして私の心がいやされました。

しばらく、そこに立ち止まり、幸せな気持ちになりました。

蛙はオスしか泣かないのですがその必死な鳴き声に、がんばれー!と応援しながら、私も元気になりました。

よっしゃー、頑張るぞー!と体育会系の私はエネルギーを充填できました。

                                  平原