私が、あすか山訪問看護ステーションの所長になったとき、利用者は35人、常勤換算2.3人以下。その大変だったときに最初にあすか山訪問看護ステーションに就職してくれたスタッフに、赤ちゃんがうまれました。

昨夜メールをもらい、大喜びしました。

独身で就職し、その後、結婚し、妊娠し、出産、その様子を眩しく見つめていました。

訪問看護は、病院の最新の医療機器を知らないと看護師業務ができない病院と異なり、人生のさまざまな経験が仕事にいきてより深い看護ができる領域だと思います。

そして、さまざまな人生を送りながら、仕事ができる職場環境が、その看護の豊かさを作り上げます。

単なる決められた訪問看護業務だけではなく、地域のニーズに応じようとし、今後必要と思われる新しい訪問看護業務を探すには、創造性豊かな心、感性、病院のきめられた看護の範囲にとらわれない柔軟な考えを持たなければならないと思います。

豊かな感性を持てるための職場づくりが、訪問看護ステーションには必要だと思います。

劇的に変化するこれからの社会、地域で、訪問看護師ができることは変化していくと思います。

変化していかなくてはならないと思います。

訪問看護師が今後しなくてはならない仕事は、現場で利用者と直接接している看護師こそ知っているはずです。国の偉い人が作るのではなく、現場で作るのが最もよいものだと思います。

地域社会で赤ちゃんを産み育てる経験、親を介護する経験、地域の町会で役員をする経験などが

何かを感じるヒントになるのではないでしょうか。

どんな人生を送っていても働ける職場を作ることが私の大切な役割だと感じています。

今も所内業務をしている妊婦のスタッフがいます。

無事に赤ちゃんが生まれ、これまで生きてきて「知らなかった」ことをどんどん経験してほしいと思います。

子供だけではなく、親の介護や、あるいは、ボランティアでもいいと思います。自分のことだけで生きるのではない仕事以外の経験が大切だと思います。

とりあえず、新しい命の誕生がうれしくてブログを開いてしまいました。