日本大学歯学部摂食療法学  戸原先生の

「摂食嚥下障害の評価と実際」の講演、

国際医療福祉大学保健医療学部言語聴覚学  柴本先生の

「地域で実践できる摂食・嚥下障害へのアプローチ」の講演を聞きました。

具体的に、戸原先生が内視鏡を使って、多くの映像での説明と、会場の希望者に、実際の内視鏡を使って、嚥下の様子、摂食でどのようにみえるか、見せていただきました。

大変感動しました。

 

これまで、ステーションで、何となくスタッフ個人で研修を受けたり、それの所内研修報告をしたり、と摂食嚥下のリハビリテーションは行ってきました。

 その実践のなかには、当ステーションの副署長で、訪問看護認定看護師でもあるものが地域のSTさんと連携をとり、互いの連絡を取り合い、学習会などの企画などしていました。

 

そして、私も改めて、今年の夏、摂食・嚥下リハビリのプロトコールづくりをして、ステーションのなかで、学習会を行いました。

赤ちゃんにとっても、寝たきりのかたでも、がん末期のかたでも、食べることは、大変大切なことです。

ステーションでも、積極的に摂食嚥下リハビリは行っていますが、やはり、きちんと、禁忌な状態を理解し、判断していかなくてはならないと思い、新人看護師でも、どの訓練を選択していけばよいかの判断ができるようにと、プロトコールを作ろうとおもったのです。現在の最新論文を集め、エビデンスにもとづいての判断樹にしたつもりですが、まだまだ、改良の余地を残しています。

それぞれのスタッフに試しに使ってみてもらい、意見を出しながら、改正していこうと考えています。

 

研究会のあと、情報交換会があり、柴本先生とお話をしました。

先生はずっと現場で実践をなさっている方です。

ホスピスでの実践のこと、障害児の実践のことなど興味深く話を聞くことができました。

 

今回の出席者は、幅広く、医師、ST、OT、PT、看護師(病院、ステーション、リハビリ病院、診療所)、管理栄養士、歯科衛生士、放射線技師等様々な、摂食嚥下に携わる職種が熱心に学習していました。

会場は、荒川区にある、首都大学東京 荒川キャンパスでもあるし、北区、荒川区の保健、医療、福祉職が、この「食べる」ことについて、学習できる場として、この「東京摂食・嚥下研究会」を充実していけたら楽しいな、と思いました。

次回は、基本にもどって、「口腔ケア」についてとのこと。

もっと、ケアマネジャーや、ヘルパー、介護福祉士などの福祉職のかたもきてみたらよいと思いました。

共催が、大塚製薬株式会社で、フロアーにたくさんのサンプルなどや、嚥下リハビリのDVDなど展示していました。みなさん、袋一杯にお土産にしておられました。

このたび、お二人の先生もこの研究会に賛同して幹事になってくださって、より、質の高い研究会になるように思います。

 

私は、恥ずかしながら、北区に勤め、足立区に住んでいながら、この研究会に初めて参加しました。

一ステーションで地域の連携を働き掛けるのではなく、この研究会を利用して、あすか山ステーションで持ってる人のつながりをより広げ、利用者さんのためになる質の高いサービスづくりを地域で作りたいと思いました。

ぜひ、皆さんも、この研究会に参加してみてください。

半年に1回、首都大学東京であるそうです。