私、河西が6月に新潟にて行われた在宅医療連合学会のセッションで(有)SNOW DREAM代表 山口久美先生の講演を聴き、是非にとお願いをして10月11月に2回に分けて東京都訪問看護教育ステーション事業の勉強会にて「発達障害への理解」の講師をしていただきました。

90名を超える申し込みがあり、先生の脳機能の特性についてわかりやすい具体例を用いた解説に目から鱗で、参加者からはぜひ事例検討を!をいう声が上がり、来年事例検討会を開催することが決まりました。

教育ステーションのオンライン勉強会で1人の講師の先生の2回シリーズも初めてでしたが、さらにニーズが高まり学びを深める機会が提供できて開催側としても心より嬉しいです。

また山口先生のように、一見理解しづらい特性をわかりやすく解説できる(先生は翻訳と仰っています)先生はとても貴重で出会いに感謝しています。

参加者の数に現れているように、発達に特性がある方への支援に困っているケースが多くあります。お互いにうまくコミュニケーションをとることで共通の認識を持ちたいと思っています。「勉強会に参加しても特性を理解しきれなかったが山口先生の話を聴いて今までのことがつながった!」と感想を寄せてくれた方もいました。さらに理解が深まったことで「実際の支援の場でうまく伝わらずイライラすることが減った」と嬉しい声も届いています。

先日参加した医療的ケア児コーディネーター養成研修にて講師としていらしていた社会福祉法人むそうの戸枝さんより、同法人の先がけであるNPO法人ふわりでケアコンサルタントをされているのが山口先生ともお聞きし、ご縁を感じました。

地域には様々な方が暮らしています。それは当たり前のことで逆から考えれば様々な方が集まり地域を作っています。

価値観が違う、特徴が違うことは当たり前、だからこそ相手を知る、理解することから始めることを当たり前にしていくことでそこに暮らす人々に優しい街が生まれていくと思います。

これからも私たち支援者が相手を理解するために学ぶ場を提供できるように企画、運営していきます。

 

所長 河西真理子