アクセスインターナショナル(株)より、座圧分布測定システム「コンフォーマックス」をお借りすることができました。センサーシートに座る、または横になると、どの部位にどれくらいの圧がかかっているかを測ることができます。この製品はシート自体に伸縮性があるので骨ばった部位にもフィットして、より正確な圧測定ができるという優れものです。


↑機械一式です

紺色のものがマットです。マットから出ているコードをパソコンに接続するので、パソコンのモニターで圧を見ることができます。

姿勢よく座ると

また、椅子の背もたれに寄りかかって座ると

さっそくこの圧分布測定器を使って、ご利用者さまの車いす上やベッド上での圧を測定してみました。

今回の発見!『どんなに体圧分散効果の高い車いすクッションやエアマットを使っても、シーツや衣類の材質により、その効果が発揮されなくなってしまう!』ということ。

ピンと張った木綿のシーツ、ジーンズなどの伸縮性のない素材は、「ハンモッキング」といって、返って圧を増やしてしまう原因と言われていますが、実際に比較してみてその違いに驚きました!ジーンズとジャージをはいたときの臀部の圧を比較。すると坐骨結節にかかる圧に100mmHg程度の差が見られ、さらにジーンズでは圧が局部に強く分散されていないことが分かりました。エアマットや体圧分散クッションを使用されている方々は、どうぞ衣類やベッドシーツの素材に気をつけてみてください。

あすか山訪問看護ステーションでは、看護師、作業療法士がタッグを組んで、それぞれの専門性から褥瘡予防に向けて取り組んでいます。

作業療法士 北山真樹