東京で大雪が降った休日、電話当番のスタッフは雪が降る中、重症の方の訪問に歩いて訪問してくれました。

タクシーで訪問するように指示しましたが、タクシーは拾えず、雪のなか、看護師としての責任感、使命感で判断し、訪問してくれました。

所長も入院が必要な方の訪問を午前中にしてくれ、緊急入院が必要と判断し、往診医に報告しましたが、「入院はそちらで調整してください」と電話で一言。

一生懸命交渉し、無事、病院の理解が得られ救急搬送ができたそうです。私がメールで、当番の様子を伝えたところ、すぐにフォローのため訪問を一件とり、あるいていってくれました。

当番は夕方緊急依頼で、そのまま、歩いて訪問してくれました。

一人暮らしの重症者で、症状が悪化。予約していた緩和ケア病棟に、今入院したいと希望があり往診医に相談しましたが、雪で往診はできない、と返答。でも緩和ケア病棟に連絡してくれ、救急車で入院できるようになりましたが救急車は3時間から5時間かかると返答。

当番の判断では難しく、21時すぎ、私が本人と話をしたところしっかりされて症状が落ちついてきたとの発言に、当番を帰宅させることを了承してもらいました。

1日訪問してくれたスタッフを車で迎えに行き、夜間の携帯当番は私が引き受け、最寄りの駅に送りました。

その車中で、先ほどの患者さんから、無事救急車にのれます、本当にありがとうございます、と電話をいただきました。

一人で雪の中をあるいて訪問してくれたスタッフ、そして、一生懸命管理者として、スタッフを思いやり動いてくれた所長、本当に素晴らしい、訪問看護師だと自賛しています

往診医が雪でいけない状況でも、訪問看護師は責任感と使命感で専門職としての倫理にのっとって判断できるのです。

目の前の職務に対して、簡単にできないといわずチームで協力しながら

ミッションを達成する、本当に訪問看護師のその姿勢に同僚として誇りに思います。

それが、専門職だと思います

                  平原