今日は、代休で自宅で仕事をしていました。

仕事をしながら、昔録画していたキュプラー・ロスの生前の様子のドキュメンタリーを再度をみなおしました。(NHK ETV特集)

以前見たときは、少しショックで、キュプラー・ロスがあまりにも赤裸々に障害を負った自分自身を罵倒し、怒りをぶつけるその様子になにか怖さを感じてしまったことを思い出します。

まだ、私も若かった時でした。(認定看護師になる前)

今日、改めてじっくりみて、「死ぬ瞬間」を書き、死のレッスンを教育として活躍された業績の紹介も十分勉強になりました。

しかし、脳卒中になり不自由な体になり15時間も座ったままの生活にたいして、神様はヒトラーよ、とカメラに向かって訴えるキュプラー・ロスはすごくインパクトがありました。

以前はここで記憶が止まっています。

その後キュプラー・ロスは「死にゆくレッスン」ではなく、「生きていくレッスン」が私には必要、自分を愛することが必要、自分を認めることが必要であるとのべていました。

ひとは死ぬ前には自己の解放が必要であり、そのためには、自分自身を愛することが重要とも訴えていました。

インタビューの女性が「愛とはなんでしょうか」と問いかけると、キュプラー・ロスは「あなたに愛があれば、わかる。愛が無ければわからない」と返事をしました。

その言葉一つ一つが今の私には重く響きました。

彼女が子育ての時期、忙しく子どもたちはさびしかったと答えていました。

でも、彼女が脳卒中になり、介護を行う中で、その母子関係が修復されていきます。

キュプラー・ロスは子どもと孫に囲まれて過ごす時間が幸せな時間であり、そのことが彼女の心を穏やかにさせていました。

最後の瞬間は子ども2人と手をつなぎ孫の遊ぶ声に囲まれて静かに亡くなったそうです。

「生きていくレッスン」「自分を愛する」・・・これは私自身も、また、人生最後を在宅で迎えようとしている目の前の利用者の方々にも必要です。

キュプラー・ロスの「死ぬ瞬間」は有名ですが、「Life レッスン」も読んでみようと思いました。

 

                                     平原