北区訪問看護ステーション協議会の「北区の小児訪問看護をささえる会 SUKU♡SUKU」が昨日4月20日(木)にオンラインで開催されたので参加してきました。
今年度初の開催でしたが、区内7か所の訪問看護ステーションの所長さん方が参加してくださり、真剣さと和気あいあいとした雰囲気が混在した中で熱心に交流をすることができました。

今回は区内の小児を専門にしている訪問看護ステーションの所長さんからの症例発表が行われました。

豊富な小児看護の経験もあり、都立病院など講義もされるスペシャルな方とのことで、多くの実践に裏打ちされた様々な話をしてくださいました。

退院支援の際に、初回の患者家族のふるまいや外見や風貌等から病院側にネガティブなイメージを持たれてしまった患者や家族に、訪問看護としてどのように関わっていくことができるのかというテーマの中で

「自宅の中だけで見せる家族の姿や、不安が払しょくされ安心した状況において見せる家族のふるまいの一つひとつの些細な様子、これらをいかに病院にフィードバックできるかが訪問看護の価値だ」という話にはとても考えさせられるものがありました。

他にも地域の訪問看護のベテランの所長さんから、「急性期で夜勤もある交代勤務で働く病棟の看護師は多くが若い年齢層であること、子育てや出産様々なことを経験して地域で働いている訪問看護師との人生経験の違いもあって患者や家族その取り巻く状況についての捉え方の違いも生じやすいことを認識しながら関わり続ける必要がある」など多くの示唆に富んだ発言も聞かれました。

これらの意見交換を聞いているうちに私は

ナイチンゲールの名言である「看護師のまさに基本は、患者が何を感じているかを、患者に辛い思いをさせて言わせることなく、患者の表情に現われるあらゆる変化から読みとることができることなのである。」を思い出しました。

次回は7月、都内で訪問看護ステーションを3か所立ち上げて、その全ての訪問看護ステーションで経験のない若いスタッフにも指導して小児にも対応できる訪問看護ステーションに育て上げたベテランの所長さんからの症例発表です。またこの場で報告できたらと思っております。乞うご期待!