7月22日に東京都訪問看護教育ステーション事業勉強会を行いました。

この勉強会はあすか山が東京都から委託を受けている教育ステーション事業の一環で、地域に広く訪問看護の普及と教育を提供すべく、行っており無料です。

今年度第1回は理学療法士の田舎中真由美先生をお招きして、「実践!気持ちよく排泄するための体づくり 背骨・骨盤底筋・股関節のトレーニング」というテーマで講演していただきました。

骨盤底筋群は横隔膜、腹横筋、多裂筋と共に体幹の安定化に関与しています。それらの筋肉をつなげると箱のような形で中に内臓があるイメージ。そしてこの筋肉たちは連動しているため部分的にストレッチやトレーニングをするのではなく、連動させて取り組むのが良いそうです。

内ももの筋膜と会陰がつながっているため、小さい子が「おしっこー」といいながら内ももに手を入れるのは理由があった!なので膝が悪い方は尿漏れをしやすい、などアセスメントに重要な視点もたくさん教えていただきました。さらに排便時のいきみがうまくいかない方はお腹をへこませていることが多く、イメージとしては下腹を風船を膨らませるように前に押し出す要領でいきみを加えると骨盤底筋は下に降り、便が排出しやすくなるということ。またベット上で過ごされている方も両膝を揃えて倒し、万歳をして深呼吸をすることで、横隔膜と密接している横行結腸が伸ばされ、便の通りが良くなるというすぐに実践で使えそうなケア方法も教えていただきました。

解剖学的なことから自身のセルフトレーニングを先生と一緒に行い体の変化を実感しながら、すぐに実践できるケア方法を学び、あっという間の充実した2時間でした。

今後も勉強会を開催していきます。どなたでも参加できます。HPでお知らせしていきますので是非ご参加ください。