あすか山では、月に精神障害を抱える利用者130名前後の方に訪問看護を行っています。新規ご依頼を受ける際は、病院、診療所の看護師やSWさん、保健師、作業所・就労支援の方などからほとんどが何かしら大変な状況があり、お困りな状態で、何よりご本人が辛い状況にあることが多いです。
その為、あすか山の職員は全員、精神科訪問看護の研修を受けて精神疾患の方に訪問し、法務省からの委託された医療保護観察法の訪問看護など経験知が高い職員に相談しながら新人も皆訪問しています。
 最近、退職の職員から引き継いだ精神障害の利用者に訪問をするようになりましたが、なんと皆さま穏やかで内服薬もきちんと内服され、全身状態もケアにより辛い症状が減りその方らしい暮らしをされていました。同行時、じっくり本人の話を笑顔で丁寧に傾聴し、自分のことも会話に入れながら1時間がゆっくり流れます。利用者のかたは時に笑いながら、楽しい時間となり、じゃあ来週、と手を振ってくださいます。開始時の状態とあまりに違い、びっくりです。数年かけて職員がバトンタッチしながら丁寧なケアを継続した結果、変化され、その人の本来の姿で自宅で穏やかに暮らすことができるようになったのだと思います。
 おかげで、私はとっても楽しい気持ちで訪問ができ、また、その気持ちが利用者に伝わり、相互作用が起きるのだと思います。私も次の職員にバトンを渡すまで、少しでもQOLが上がるよう一生懸命頑張ろうと思いました。それにしても、職員みな、優しく丁寧だと同行訪問して改めて実感しました(すみません、職員自慢になってしまいました)