静岡の看護学校を卒業し、2017年4月にあすか山訪問看護ステーションに新卒訪問看護師として入職し、1年が経ちました。看護師経験も病院勤務経験もない私に、あすか山の先輩看護師の方たちは毎日温かい言葉をかけてくださいます。また、私が経験していない看護技術を常に意識してくださり、実践できる機会を与えてくださいます。所長をはじめ、あすか山のスタッフの皆様に支えられてこの1年を乗り切ることができました。
あすか山では私が入職する前から、1年間の教育の進め方を考えてくださいました。同時に、月ごとに目標を立ててくださったおかげで、入職してしばらく同行訪問させていただいている時でも、ただ同行するだけの訪問ではなく明確な目的をもって同行する意識づけができました。また、入職して1ヶ月~3ヶ月の月1回と、6ヶ月目にOJTを所長と行う機会をつくっていただき、そこで時分の看護の振り返りと日々の業務の悩みや疑問などを言葉にできフィードバックしていただいたことが、新たな目標を立てることにつながりました。
この1年、いろいろな研修にも参加させていただきました。その中で、4月と6月に新卒新人訪問看護師を対象にした研修があり、都内に勤務している新卒訪問看護師の方たちと一緒に事例検討を行なったり、在宅看護技術の練習をしたりと、内容が盛り沢山の充実した研修でした。現場でよく行われる在宅看護技術の練習もできたので、現場ですぐに実践することができました。また、同じ新卒訪問看護師の方たちと出会い、お互いの悩みや不安を共有したり、励ましあうことができたのは本当によかったと思います。
単独訪問をするようになったのが8月頃からでした。すごく緊張していたのを覚えています。私のような新人が利用者様のために適切なケアができるのか、受け入れてもらえるだろうか、と不安だらけでした。しかし、その不安を緩和してくださったのは利用者様でした。同行訪問の時には私が行った作業を一つ一つ確認していたのですが、ある時から「もう大丈夫だね。信頼できる。」と言っていただけたのです。ある利用者様からは、「あなたの笑顔で元気になる。」というお言葉をいただいたこともありました。これ以上の幸せはないなと思いました。成長させてくださる利用者様には常に感謝の気持ちでいっぱいです。
この1年、訪問看護の楽しさと責任の重さ、利用者様とそのご家族との関係性の構築、多職種連携の重要性などを学んできました。しかしまだまだ学ぶべきことはたくさんあり、知識を増やしていかなければなりません。入職した時に『看護師は常に学び続けなくてはいけない。後追いでもいい。大切なのは、分からないことをそのままにしておかないということ。』というお言葉を所長からいただきました。この言葉を忘れずにこれからも邁進していこうと思います。利用者様とそのご家族のニーズを捉え、それを果たすために必要な知識は何か、とういうことを常に考えて行動していきたいと思います。
2年目は、五感を働かせ広い視野を持ち利用者様からのわずかなサインも見逃さず、誠意ある看護を提供していきたいと思います。また、訪問看護師としての地域での役割というものもしっかりと意識し、この北区に貢献していきたいと思います。