先月は新規利用者様は1か月13人でした。
がんの方やALSの方多く、現在も人生の終わりに近づいておられる利用者様、それを必至に支えておられるご家族のかたとご縁があって、寄り添わせていただいている私たちは、それぞれの個別の人生を必至に感じながら、悩みながらもともに時間を過ごしています。
でも、ご本人の体調が思わしくなく、本人、家族に余裕がない場合は、そのかたの望む状況にあるのか、訪問看護師はこの支え方でよいのか、不安になります。
少しでも、本人が「やりたい」と言葉にされた時は、タイミングを外さずケアしています。
この、タイミングが大切なのです。
経験が少なく、病状の予測や、フィジカルアセスメントを含む全身状態の観察に自信がないと、このタイミングよいケアはできないのです。とりあえず、様子を見よう、と考えると、明日にはその本人の望んだことができず、また、その希望も無くなってしまうのです。
引き受ける覚悟と、確実な看護師としての知識・技術があって初めて、満足のいく看取りのケアはできないと思います。
そのすべての基本は、看護師の人間としての感性です。人の心に寄り添える感受性、これがなければ、なりたちません。
看護師は一生が人間としての勉強でもあります。
私も、もっと人間として、豊かになりたい、人の心の襞に少しでも触れれるようになりたいと思っています。