立春を迎えても、まだまだ春は遠く、寒い日が続いています。北陸や東北の日本海側では今までにない大雪で、毎日の訪問は大変だろうなと、晴天が続く東京で働いている幸せを感じずにはいられません。

しかし、今年の冬は本当に寒いです!!年末から1月末までに入院された利用者様が12名。例年にない状況です。80歳以上の高齢者への訪問が80%のわがステーションでは、転倒による骨折や心不全や肺炎のによる病状変化による入院がほとんどを占めています。若い?私たちにとってもつらい寒さですから、高齢者にとっては言うまでももありません。1日も早い退院と暖かい日が来ることを祈る毎日です。

最近、わがステーションでは独居の認知症の利用者様へのケアが問題になっています。認知機能低下の程度や障害されている機能はそれぞれ違いますが、安全に生活の質を保ちながら生活できるよう支援する必要があります。そうなると色々なサービスを導入する必要が出てきますが、新しい事を受け入れることや自分の知らない人が自宅を出入りすることへの不安が強く、なかなか調整ができません。心配しながらも見守るしかない時もあります。

訪問看護で清潔ケアをお願いされることがありますが『お風呂に入っているから大丈夫』『こんな時間にお風呂なんては入れないわよ』とかわされます。1時間の訪問中に何度もこの話をきりだせば、時には怒らせてしまうことさえあります。そして、この不快な思いがいつまでも記憶に残り、信頼関係を結ぶことが難しくなったりします。また、担当看護師も決められた時間内にケアを提供できず、自信をなくすことだってあります。

清潔ケアに最初からこだわらず、生命を守る視点を忘れずに顔なじみになることから始めています。「名前は憶えていないけど、知っている人」「よくしてくれる人」になることを目指し、焦らず対応するようにしています。時間や本人の状況を見計らって声をかけたり、ケアを行えない在宅でのサービスは、1回の訪問が勝負になってしまいます。介護保険でのサービスには様々な制限があり、点での関わりに終わることが多く、なかなか線での関わりができません。何とか打開したいものです・・・。