「高次脳機能障害」をご存知ですか??

ケガや病気で脳に損傷を受けた後、身体の障害が回復しているにもかかわらず、社会生活に困難をきたしている状態をいいます。外見上わかりにくいことが多く、社会復帰の妨げになっています。

例えば、自分で計画を立て実行することができない、障害があるという認識がない、感情をコントロールできない、物の置き場所を忘れる、人間関係が作れない、2つのことを同時にすると混乱する・・・等。事故の後、人が変わってしまった・・・と周りの人は感じているかもしれません。

4月末、イギリスからジョン・エヴァンス氏が来られ、高次脳機能障害のリハビリテーションについて2日間講義がありました。リハビリは医師、理学療法士、作業療法士、心理士、言語聴覚士、看護師等がチームを組んで行います。そこで最も大切なのが、本人・家族を含めたチームの中で問題点と目標を共有することで、それを十分に話し合う過程からリハビリは始まっていると言えます。次に、話し合いの結果と関連を考えるためのFormulationを紹介します。

≪Formulation≫.doc

専門的にリハビリテーションを行っている病院はまだ少ないと思います。また、高次脳機能障害であることに気付いていない方もいらっしゃるかもしれません。必要とする人はリハビリを受け、その人に合った社会復帰が行われるよう願います・・・。

                                                   村田