今年の冬は例年になく気温が低く、日本海側では想像を超える積雪量でびっくりしています。そんな地域で訪問看護をしている方々、本当にお疲れ様です。暖かい春が待ち遠しいですね。

すでに新年になってから1カ月以上が経ってしまいました。1日があっという間に過ぎ、頭の隅にブログの更新が気になっていましたが、なかなか更新できずにいました。すみません。頑張ります!!年末に体験に来て下さった看護師の方々、ありがとうございました。体験はみなさんにとって満足のいくものだったでしょうか?年末で落ち着かない中での体験研修となり、私たちの対応を反省する点もありました。体験に来て頂く目的を事前にしっかり把握したうえでの研修内容を考える必要があると思い、この度体験申し込み用紙と体験研修の流れと注意事項について、ブログでアップすることにしました。体験研修をご希望の方はご覧下さい。より良い研修になるよう私どもも努力していきます。

先日、都内の中学生が総合学習で一環でステーションに来ました。中学の3年間を通して『いのち』について学んでいるとのことで、2年生では「命が失われる時」について学習しているとのことでした。「ホスピスケア」の講演を聞き、東北大震災でなくなった方について考えたり、人間の死だけでなく動物の死についても考えを深めている中で、命を全うすることを見届ける訪問看護師に感じていることを聞きたいと依頼がありました。当日は6人の生徒さんとスタッフ3名、訪問看護認定看護師教育課程の研修生1名、ご自宅でお亡くなりになったAさんの奥さまにも参加して頂きました。訪問看護がどのようなものか知ってもらうために、秋山正子さん(白十字訪問看護ステーション)の活動を紹介したNHKの番組を録画したものを20分ほど見てもらいました。その後、訪問看護について補足説明をして、中学生に皆さん一人一人から質問を受けました。 病院の看護と訪問看護の違いや在宅看護のメリット、デメリット、看取りが続くとつらくないか等にそれぞれが答える形で進めました。

中でも印象に残ったのは、Aさんの奥さまが「訪問看護師や往診の先生との信頼関係ができていたから、最期まで自宅でいられた。訪問して下さる看護師さん人一人が本当によく主人の話を聞いてい下さり、希望をかなえてくれた。家族の前では弱音をはかなかった主人が、担当の看護師さんがお風呂に入れてくれた時泣いているのがわかった時、彼女にはすべてを見せられるんだと安心しました。」と話して下さったことです。私たちが大切にしている「安心と希望を届ける」ことができていたこと、いのちに真摯に向き合う看護ができていた事をうれしく思いました。そして、最後に奥さまが「こうして夫のことを話し、思い出を語り会うことで、私も癒されます」とグリーフケアの在り方を示唆してくださいました。中学生の学びの場でしたが、参加した全員が、在宅での看取りについて考える場となり、素敵な時間を過ごすことができました。後日、中学生の皆さんがどのように感じたか、ぜひ聞きたいと思っています。

☆訪問看護ステーション1日体験を随時受け付けております。
詳しくは下記リンク「訪問看護体験実習申込書」をご覧下さい。

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