近時のクマによる被害の多様化・広域化に対し政府は令和7年10月30日「クマ被害対策等に関する関係閣僚会議」を開催しました。
一部地域の訪問看護師の方々におかれては、出没地域に居住する利用者に訪問看護を提供するため、本来近づくことが推奨されない地域に訪問することもあると思います。私共にも現場からの不安の声が届いており、当財団としても訪問看護師の皆様の安全を願ってやみません。少しでも助けになればと、いち早く情報発信できるよう専用ページを作成しました。
なお、地域ごとの対策の内容は、都道府県・市町村単位で取りまとめられていますので、是非、そちらもご確認いただくようお願いいたします。
- 内閣官房:クマ被害対策等に関する関係閣僚会議
☞政府としてのクマ被害対策に関する内容が確認できます - 環境省:クマに関する各種情報・取組
☞クマの出没情報(全国版)やクマ類の出没対応マニュアルなどが確認できます - 文部科学省:クマの出没に対する学校及び登下校の安全確保について(事務連絡)R7/10/30
☞クマ出没時の児童の登下校や野外活動の対応について確認でき、危機管理の参考になります - 警察庁:熊の出没による人身被害防止のための対応について(通達)R7/10/24
☞各道府県警察宛に通達された警察の対応が確認できます
各警察組織における担当部署の設置や110番通報時の警察の対応方針が記載されています
警察署は、市内でも地域ごとに管轄が分かれていますので、出没地域を管轄する警察署も把握しておきましょう - クマ類の出没対応マニュアルー改訂版ー ※以下、図表も含め本マニュアルの抜粋・引用です
1)出没に備える
☞クマが近寄らないようにまずは誘引物を除去することが重要です
利用者宅の庭など、生ゴミなど以下の誘引物の除去にご協力いただきましょう
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2)出没時の対応
☞クマが出没した際の対応は関係する法令に基づく使用許可等がないとできないものが多いです
マニュアルで整理されている専門家が実施する各対応方法の特徴や状況等の整理は以下となります
なお、文部科学省の事務連絡では、児童への携帯用品として
・「クマよけベル」や「空のペットボトル(パコパコという音が嫌い)」
が記載されており、「食べ物を持ち歩かない」ことも重要です
また、クマが近くにいるサイン
・糞がある(人間と同じかちょっと大きめ)
・足跡がある(幅は成獣で7~13㎝))
があったら、その場から離れましょう。
そして、訪問看護の提供が可能か、医師・ケアマネジャー、行政の方と相談し検討しましょう
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3)クマ類に遭遇した際にとるべき行動
☞警察庁の通達からは、クマによる人身被害において、顔面を含む頭頸部の損傷によって重症に至る事例が多く確認
されているとのことです。警察の対処にあたっては、ヘルメットを装着するなどが記載されています
マニュアルをもとに遭遇した際にとるべき行動をチラシとしてまとめましたのでご確認ください
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クマの生態と現状(クマ類の出没対応マニュアルー改訂版ーより抜粋)
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- その他
お困りのことなどございましたら、必ずしも解決・対応ができる訳ではございませんが、これまで対処の経験がない事案のため、こちらより情報提供をお願いいたします
