about Visiting Nursing

訪問看護とは(一般の方向け)

年齢や病状を問わず、地域での暮らしを支える訪問看護

  • 認知症

    Aさん(80代女性)

    認知症

  • 糖尿病 / 脳梗塞

    Bさん(70代男性)

    糖尿病 / 脳梗塞

  • うつ病

    Cさん(40代女性)

    うつ病

  • 交通事項による脊髄損傷

    Dくん(5歳男児)

    交通事項による脊髄損傷

「病気や障がいがあっても、住み慣れた家で暮らしたい」「人生の最期を自宅で迎えたい」と望まれる方が増えています。
その一方「家族だけで介護や医療的ケアができるだろうか」「一人暮らしだけど大丈夫?」と不安に思うことも多いと思います。
そんな時に頼りになるのが訪問看護です。訪問看護は、地域で暮らす赤ちゃんから高齢者まで全ての年代の方に、関係職種と協力しあって、一人ひとりに必要な支援を行います。
このページでは、訪問看護ではどんな支援をするのか、誰に相談すれば良いのか、訪問看護の回数や時間、費用などについて具体的にわかりやすく紹介しています。
訪問看護について知る機会となり、住み慣れた地域で障がいや病気があっても暮らし続けたい、と思う時にお役に立てば幸いです。

「こんにちは!訪問看護です」
訪問看護について動画でご紹介

小冊子版「こんにちは!訪問看護です」
もご活用ください

小冊子版「こんにちは!訪問看護です」

利用の流れ

利用の流れ利用の流れ

※医療保険を利用する場合、直接訪問看護ステーションや病院の窓口から申し込むことができます。

訪問看護とは

訪問看護とは、看護師がご自宅に訪問して、その方の病気や障がいに応じた看護を行うことです。健康状態の悪化防止や、回復に向けてお手伝いします。主治医の指示を受け、病院と同じような医療処置も行います。自宅で最期を迎えたいという希望に沿った看護も行います。

主なケアは健康状態の観察、病状悪化の防止・回復の支援、療養生活の相談対応とアドバイス、リハビリテーション、点滴・注射などの医療処置、つらい症状の緩和ケア、服薬管理、緊急時の対応、主治医・ケアマネジャー・薬剤師・歯科医師等との連携などです。

利用対象者

子どもから高齢者、病状や障がいが軽くても重くても、訪問看護を必要とするすべての人が利用できます。

相談できる窓口

  • 医療機関

  • 訪問看護
    ステーション

  • 地域包括
    支援センター

  • 市区町村の介護保険や
    障がい福祉の担当窓口

訪問回数・時間

医療保険の場合

1回の訪問時間

30分~90分

通常週3回までで、1回の訪問時間は30分から90分程度です。
ご本人やご家族のご希望をうかがって、どのくらい訪問すればよいか決めますが、病気や状態によっては、毎日伺うこともできます。

介護保険の場合

1回の訪問時間

20分未満•30分未満 • 30~60分未満•60~90分未満

1回の訪問時間は上記区分があります。ケアマネジャーの立てるケアプランに沿って計画します。

訪問看護を提供している機関

  • 1

    訪問看護ステーション

  • 2

    病院·診療所(介護保険法のみなし指定訪問看護事業所)

  • 3

    地域密着型サービス

  • 4

    各種保険外の訪問看護サービス

訪問看護は誰が来てくれるの?

訪問看護は誰が来てくれるの?

看護の専門職(保健師、看護師、准看護師、助産師)が伺います。 リハビリテーションの専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が伺うこともあります。

費用について

かかった費用の自己負担は、保険の種類や所得・年齢によって異なりますが、原則1割から3割が自己負担です。
自己負担が軽くなる制度もありますので、訪問看護師、ケアマネジャー、市区町村の役所などにご相談ください。

保険の種類年齢等の要件自己負担割合
介護保険
※地域によって差があります
要介護認定者
※要介護度によって支給限度額が設定されている
月額の1割(一定以上の所得者については2~3割)
※月の支給限度額を超えたサービス分は自己 負担
医療保険義務教育就学前月額の2割
義務教育就学後~70歳月額の3割
70歳以上75歳未満月額の2割(現役並み所得者は3割)
後期高齢者医療の対象者月額の1~2割(現役並み所得者は3割)

負担割合や金額は令和6年度の制度を参考にしています。制度の改正等で変更されることがありますので、詳細はお問合せください。

金額例

  • 1

    Aさんのケース(80代女性) 認知症

  • 2

    Bさんのケース(70代男性) 認知症

  • 3

    Cさんのケース(40代女性) うつ症

  • 4

    Dちゃんのケース(5歳の男児) 交通事項による脊髄損傷

在宅療養には訪問看護以外のサービスを利用可能です。

訪問看護師は、保健・医療・福祉などの多職種と連携して、在宅療養を支えます。

介護保険で利用できるサービスの例

自宅で利用する訪問系サービス

サービス内容職種
居宅介護支援要介護者のケアプランを作成するケアマネジャー
訪問介護
(ホームヘルプ)
訪問介護員が自宅を訪問し、食事·排せつ·入浴などの身体介護や掃除·洗濯·買い物·調整などの生活援助、通院等の乗車・乗降介助など日常生活のサポートをするホームヘルパー、介護福祉士
訪問入浴介護専門のスタッフが専用の浴槽を持参し、自宅での入浴をサポートする看護師、介護福祉士等
訪問看護看護師等が自宅を訪問し、病気や障がいに応じた看護を行う看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
訪問リハビリテーションリハビリテーションの専門職が自宅を訪問し、生活に合わせたリハビリテーションを行う理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
定期巡回・随時対応型
訪問介護看護
日中・夜間を通じて、訪問介護と訪問看護が一体的にまたは密接に連携しながら、定期的な巡回と緊急時の対応を行う看護師、介護福祉士等
居宅療養管理指導通院が困難な療養者へ、療養上の管理や指導、助言等を行う医師、歯科医師、薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士

自宅からの通いや泊まりで利用するサービス

サービス内容職種
通所介護
(デイサービス)
デイサービスセンターや介護老人福祉施設などで食事、入浴など日常生活上の世話や生活機能訓練などを行う看護師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士等
療養通所介護通所介護のうち、がん末期や難病などの要介護者を対象に日常生活上の支援や生活機能訓練などを行う
当該事業所を利用して、重症心身障がい児者の通所サービスを行う
看護師、介護福祉士等
通所リハビリテーション
(デイケア)
介護老人保健施設や診療所などで、日常生活上の世話やの自立を助けるために理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行う看護師、介護福祉士等
認知症対応型通所介護認知症の方に対するデイサービスを対象とした専門的なケアを提供するサービス。デイサービスセンターやグループホームなどに通い、日常生活の支援や生活機能訓練などを行う(日帰りサービス)看護師、介護福祉士等
短期入所生活介護
(ショートステイ)
老人短期入所施設、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)などに短期間入所し、日常生活上の世話や機能訓練などを行う看護師、理学療法士、介護福祉士等
短期入所療養介護
(ショートステイ)
介護老人保健施設、介護療養型医療施設などに短期間入所し、医学的管理のもとで日常生活上の世話や機能訓練などを行う看護師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士等
小規模多機能型居宅介護1つの施設で、なじんだ環境やスタッフのなかで通いを中心として、訪問や宿泊を組み合わせたサービス介護福祉士、ボランティア等
看護小規模多機能型
居宅介護
訪問看護と小規模多機能型居宅介護を複合したサービス看護師、介護福祉士等

自宅からの通いや泊まりで利用するサービス生活環境を整えるためのサービス

サービス内容
福祉用具貸与
 
介護用ベッドや車いすなど日常生活や介護に役立つ福祉用具のレンタルサービス
福祉用具販売ポータブルトイレや入浴いすなど、貸与になじまない日常生活や介護に役立つ福祉用具の販売
住宅改修手すりや段差解消などご自宅をより暮らしやすくする改修

※介護保険の他に、障害者総合支援法による障がい福祉のサービスがあります。詳しくは市区町村役所の障がい福祉担当課までお問合せください。

介護保険や障がい福祉制度外のサービスの例


介護保険や障がい福祉などで利用できるサービスの他に自治体で提供しているサービスがあります。自治体によって、提供しているサービスの名称、内容に違いがありますので、詳しくはお住まいの市区町村役所にお問合せください。

サービス内容
配食サービス
 
食事の支度が困難な高齢者などに、調理済の食事(弁当)を自宅に配達する
有償家事援助調理、買物、掃除、洗濯、外出の介助、話し相手などの日常的な家事援助サービスを有料で提供する
外出支援一人での外出が困難な高齢者や障がい者の通院、通所などの移送サービスを行う
介護用品の支給おむつや尿取りパッド等を支給する
福祉タクシー券の交付高齢者や障がい者が通院等に利用するタクシー券を交付する
訪問理容美容サービス外出困難な高齢者等の自宅で、髪のカットなど理容・美容サービスを提供する
寝具洗濯乾燥サービス一人での外出が困難な高齢者や障がい者の通院、通所などの移送サービスを行う寝たきりや独居などで、寝具の洗濯乾燥などが困難な場合に、寝具の洗濯乾燥消毒を行う。寝具乾燥消毒車で自宅を訪問する場合と寝具を預かる場合がある。
緊急通報システム主に独居の高齢者宅に緊急通報装置を設置し、体調の急変や災害時に、近隣の協力員や消防署に連絡できるシステム
位置情報サービス
(徘徊者探知システム)
GPS機能のある端末を認知症のある人が携帯して、徘徊などの際に、位置情報を知らせるサービス
介護教室介護者が介護に関する知識や技術を学ぶために開催される

 

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