少子高齢化のさらなる進展、家族関係の弱体化、コミュニティの崩壊など課題の多い現代社会の中で、
地域に根付いて活動している訪問看護師・訪問看護ステーションに
期待される役割は以前にも増して大きくなっています。
地域共生社会の目指すところは、「支援される側」「支援する側」の関係を超えて、
健康な人も病気や障害のある人もそれぞれが役割や生きがいを持ち、助け合いながら暮らしていける社会です。
訪問看護師は看護の専門性と豊かな発想により、地域の実情や在宅療養者個々の背景を尊重した活動を通して、
全世代のウェルビーイングの実現と地域共生社会の推進に貢献できるものと考えます。
日本訪問看護財団設立30周年という節目に、今一度ウェルビーイングについて理解を深め、
地域共生社会の推進に向けた訪問看護師の役割を問い直し、共に考える機会としたいと思っています。