2020年10月15日に第188回介護給付費分科会がオンラインで開催され、「療養通所介護」について第2ラウンドの議論が行われました。
7月20日開催の第180回介護給付費分科会(第1ラウンド)の議論を踏まえて、検討の方向性の論点が示されました。
当該分科会委員からの発言要約もふくめ、論点ごとに整理しましたのでご参照ください。

第188回介護給付費分科会における「療養通所介護」の資
資料2 療養通所介護の報酬・基準について(検討の方向)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000683013.pdf(厚生労働省ホームページ)

※参考:第180回介護給付費分科会における「療養通所介護」(第1ラウンドの資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000658655.pdf (厚生労働省ホームページ)

 

論点①

■医療と介護の両方のニーズをもつ中重度の要介護者の状態やニーズに合わせた柔軟なサービスを提供する観点から、どのような対応が考えられるか。
→ 検討の方向(案)
療養通所介護において、加算の算定状況や提供されているケアの現状、利用状況を踏まえ、柔軟に、安定的なサービス提供ができるよう、包括報酬とすることを検討してはどうか。

〇委員からの意見
・通所系サービスの中で圧倒的に重度で、手厚い送迎もある。利用実態から利用回数や、6時間~8時間の利用が妨げられないような報酬設定が必要。
・必要なサービスが確実に行われるようにして包括報酬とする
・利用状態に応じた包括報酬は賛成。3時間~6時間の利用もある。
・キャンセルはつきものである。看多機との整合性も含めて考えるほうが論点になる。

論点②

■療養通所介護においては、全ての利用者について看護職員が毎回訪問し通所できる状態か確認することが求められている。
■人材の有効活用の観点から、どのような対応が考えられるか。
→ 検討の方向性(案)
■療養通所介護において、長期間状態が安定している利用者がいる現状を踏まえ、一定の要件を満 たす利用者については、状態確認にICTを活用できるようにすることを検討してはどうか。

〇委員からの意見
・ICTによって状態確認ができるのか。
・通所リハではICT活用。1人では困難との論点あり。

以上、ご報告申し上げます。

【参考】日本訪問看護財団から厚生労働省老健局長あてに要望書を提出(令和2年7月16日)
https://www.jvnf.or.jp/blog/info/200716youbousho