訪問看護等在宅ケアの普及を図り、人々が自分らしく生ききる社会の実現に貢献します。

主な活動

1. 訪問看護等在宅ケアの質の向上に関する教育等事業

1)訪問看護eラーニング 基礎講座
2008年に訪問看護e-ラーニングをスタートさせました。2016年までに約10,000名が受講されました。受講期間は5か月間、終了後1か月間の閲覧期間を設けています。内容は、訪問看護概論・対象論・展開論・在宅ケアシステム論・訪問看護技術論・訪問看護管理論で、毎年最新情報を組み入れた改訂版を配信しています。

2)訪問看護集合研修等
○1995年から訪問看護従事者の技術研修(ハイテクケア・家族ケア・住宅改修等)や経営者セミナーを開始し、1996年には在宅ケアアセスメント・ケアプランセミナー、1997年には衛星メディア活用による全国研修も始めています。1999年から「財団方式のアセスメントケアプラン」の普及に取り組んできました。現在はライセンス販売によるASP対応を行っています。
○訪問看護実践のニーズに即したテーマによる研修会を開催してきました。2006年には終末期ケアの6ブロックセミナーも取り入れ、以後看取り関連セミナーを毎年行っています。2009年には在宅看取りの市民講座も開催しました。 2012年から精神障害者の在宅看護セミナー、制度報酬セミナー、2013年からは介護職員の喀痰吸引等の実地研修の指導看護師育成セミナー、緩和ケア(ELNEC-J)も実施しています。訪問看護基礎講座、制度・報酬セミナー、経営管理セミナーは毎年開催しています。2016年は重症児ケア、セキュリティ、在宅ケアの倫理などをテーマとした研修会を開催します。

2. 訪問看護等在宅ケアの運営支援事業
電話相談・来所相談、アドバイザー派遣、講師派遣等で訪問看護事業を支援します。また、訪問看護ステーションや療養通所介護の開設、運営・経営、職場内教育の相談にも応じます。

3. 調査研究の成果や訪問看護ステーションの運営を通した政策提言

1)調査研究
社会のニーズに即した研究テーマで調査研究を行い政策提言を行っています。2014年、2015年では認知症ケア、看護・介護のケアミックス、療養通所介護の適切な運営などに取り組みました。

2)訪問看護ステーション(居宅介護支援事業所併設)の運営
1996年に「おもて参道訪問看護ステーション」と「刀根山訪問看護ステーション」、1998年には「あすか山訪問看護ステーション」を開設、2011年に「あすか山訪問看護ステーション赤羽支所(サテライト)」を開設しました。
2015年には愛媛県松山市の訪問看護ステーションひなたぼっこ及び療養通所介護と合併しました。これらの事業所は、訪問看護等在宅ケアの実践を通して、研究的取組みと地域への貢献を行います。また、フィールドとして、訪問看護やケアマネジメントの実践上の課題を把握しながら財団事業に活用しています。

○「おもて参道訪問看護ステーション」(東京都・渋谷区)
居宅介護支援事業所併設
○「刀根山訪問看護ステーション」(大阪府・豊中市)
居宅介護支援事業所併設
○「あすか山訪問看護ステーション」(東京都・北区)
居宅介護支援事業所、特定相談支援事業所併設
○「訪問看護ステーションひなたぼっこ」(愛媛県・松山市)
多機能型事業(児童発達支援・放課後等デイサービス・生活介護)、日中一時支援併設

4. 訪問看護等在宅ケアの調査研究等に対する助成
利用者ニーズに応える訪問看護の開発や多職種連携等、実践者と教育機関の共同研究・試行事業に対して助成金を提供し、発表の機会を用意しています。

5. その他本財団の目的を達成するために必要な事業

1)「訪問看護サミット」の開催
1995年に「第1回訪問看護交流会(あなたと共に、みんなの在宅ケア)」を開催して以来、毎年、職種間交流・連携促進事業として集会を開催しています。
2004年11月12日には財団設立10周年記念の訪問看護交流会を開催し、多くの方のご参集を得て財団活動の今までとこれからを語り合うことができました。2009年11月15日には財団設立15周年を記念し、「訪問看護サミット」と銘打って第15回訪問看護・在宅ケア研究交流集会を開催しました。
2008年に日本看護協会、全国訪問看護事業協会並びに本財団の三者が「訪問看護推進連携会議」を発足させ、2009年3月に「訪問看護10か年戦略」を発表、2014年には本戦略の見直しを行い「訪問看護アクションプラン2025」とし、2010年~2013年には、3団体の企画協力のもと本財団主催で訪問看護サミットを開催しました。
2014年11月29日には本財団設立20周年記念の「訪問看護サミット2014」を開催しました。訪問看護の貢献者の表彰や20周年記念祝賀会を開催し多くの皆様にご参加・ご支援いただきました。「訪問看護サミット2015」は「地域包括ケアシステムにおける訪問看護の今とこれから」をテーマとして開催しました。2016年の「訪問看護サミット2016」のテーマは、「訪問看護の見える化」です。書籍の購入や最新の在宅医療・ケア用品・訪問看護記録等関連ソフトなどの展示販売を行います。会員間、市民・多職種の交流が一層深まることを目的としています。
2020年からは新型コロナ感染症の影響により、初めてWebのよるライブ配信で行い、全国各地からでも参加しやすくなっています。

2)広報事業
1994年の創立以来、機関紙を発刊してきました。ホームページやfaxサービスによる最新情報の提供は2006年から行っています。
また、1999年に本財団の事業ご案内「THE HOME CARE」の第1号を発刊し、毎年継続しています。内容は年度ごとの財団の研修等事業案内、訪問看護をめぐる動向(訪問看護年報)、企業会員の商品PRコーナー、「あんしん総合保険制度」、販売物の紹介等です。
2013年には、訪問看護のPR用DVDとポスターを作成し、2014年から訪問看護普及キャンペーンとして活用しています。
2015年には「こんにちは訪問看護です」の小冊子を発行し配布を始めました。 2016年には訪問看護の応援歌「人明かり」を制作しました。「人明かり」に込めた思いは、看護や介護を必要とする人々をやさしく見守る心、明日への希望につなぐ明かりです。2016年5月11日がCD発売日です。

3)出版物
訪問看護ステーションの開設にかかわる実務者を支援するマニュアル、パンフレット、記録用紙や訪問看護指示書、請求書などの帳票類の編著・監修・発行・販売をしてきました。
2002年から「訪問看護サービス質評価のためのガイドライン」を発行し改訂を継続しています。2009年に訪問看護の電話相談から訪問看護のQ&A等を掲載した「訪問看護お悩み相談室」の初版の編著を行い、改訂を継続しています。また、同年から「訪問看護関連報酬・請求ガイド」の初版を発刊しており、報酬改定のたびに改訂を継続しています。
2010年には「在宅看護論実習指導ガイド」を監修、2011年には「訪問看護師OJTガイドブック」を発刊しています。
2014年には訪問看護普及キャンペーンとして、公募した訪問看護エピソードを小冊子にした「あきらめないで良かった」を発行しました。
2015年には「訪問看護のあゆみ」を発刊しました。本財団は訪問間の歴史と共に歩んできた経緯があります。訪問看護制度創設以前から制度創設、今日にいたるまでを当時者に記述していただきました。貴重な資料となっています。また、さらにこれからの在宅看護の可能性を身近に感じていただく内容です。
2016年に「新版訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル第3版」を監修しました。なお、初版は1993年に監修・編著した書籍で、長年訪問看護ステーション開設と運営のマニュアルとして活用されています。

4)会員サービス、 福利厚生「あんしん総合保険制度」など
本財団は、社会が求める訪問看護等在宅ケアを一層充実させるために、訪問看護師等の支援組織として様々な事業を展開しています。事業を充実させるためにはより多くの皆様に本財団の会員となっていただきたく会員募集をしています。また会員のメリットとして、福利厚生である訪問看護等在宅ケア事業者向けの「あんしん総合保険制度」があります。
当該保険には、傷害保険、賠償責任保険、感染症見舞金補償、個人情報漏えい賠償責任保険があり、本財団の会員がご加入できます。
その他、機関紙「ほうもん看護」配布、研修受講や書籍等の会員割引などがあります。

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