訪問看護等在宅ケアサービスの充実と質の向上をめざし、みなさまが望む在宅ケアシステムの確立に貢献しています。

理事長ご挨拶

 

理事長ご挨拶

公益財団法人 日本訪問看護財団
理事長  清水 嘉与子

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  先輩たちの優れた先見性とたゆまぬ努力により、日本人は世界に先駆けた長寿社会を作り出すことに成功しました。私達看護師も長いこと急激に充実発展する医療提供体制を支える職種として大きな役割を果たしてきました。ただ我が国の医療提供の場は専ら病院・診療所という医療機関の中でしたから多くの看護師たちが医療機関の中で教育され、働く場も医療機関の中に限定されてきました。しかし超高齢社会の到来と同時に少子化も進むという環境の下で、これまでの医療機関を中心とした政策は大きく変わらざるを得なくなりました。最大の理由は増え続ける医療費の負担に耐えられなくなってきたことですが、一方で病気を持ちながらもできるだけ住み慣れた地域で住みつづけたいという人々の願いも大きくなりつつあったのです。医療技術の高度専門化は入院医療だけに頼らなくてもいい患者を増やすことにもなりました。

  療養しながら地域で社会生活を続けられるようにするためには、それを支える専門職も医療機関から地域へと働く場を広げる必要があります。看護師にとっても法整備により訪問看護ステーションの開設が認められるようになりましたが、これは働く場を地域に広げると共に独立開業できるという意味で画期的な出来事であり、新たな挑戦でもありました。こうした政策がとられてから20年余り、今日では約9000か所を超える訪問看護ステーションが生まれてきています。しかしこれからの需要増を考えればまだ十分な数とは言えません。世界一長生きできるようになった日本人が安心して豊かな老後生活を送れるようになるためにはもっと地域で受けられるサービスが豊かになる必要があり、看護師としてももっと多くの仲間が地域に根を張り、訪問活動のみならず疾病予防・健康増進など、人々の健康生活に貢献していく必要があるのではないでしょうか。

  幸い看護師の教育も大きく変わり、いまや日本の大学のほぼ3校に一つあるといわれる看護大学が看護師教育の主力になりつつあります。看護師の特定行為に係る研修制度も始まりました。在宅の分野でもきっと力を発揮してくれると期待します。国が提唱する地域包括ケアシステムの推進という、多くの職種がチームで支えあいながら必要な人に必要なサービスを提供しようという考え方も広がってきています。医療の側からまた介護の側から人々を支えることのできる看護師は地域包括ケアチームのキーパーソンとして大いに頼りにしていただけるはず、そうした力のある看護師をたくさん送り出すのが当財団のもっとも大きな役割だと考えております。

  訪問看護制度導入と機を一にしてスタートした当財団ですが、4つの訪問看護ステーション、療養通所介護を運営し、高齢者のみならず障害者や障害児に対するサービスも展開しつつ、迫りくる超高齢社会を支える看護政策を中心に引き続き必要な政策提言を行ってまいります。公益法人として行政や地域の要請にもお応えしつつ職員一同力を合わせて活躍してまいります。東日本被災地の仮設住宅支援も地域に定着した事業となりつつあります。

  20周年記念行事の締めくくりに訪問看護の歌「人明かり」が出来上がりました。お耳を傾けていただきご愛唱下されば幸いです。今後ともご支援をよろしくお願い申し上げます。

TEL 03-5778-7001 〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-8-2
日本看護協会ビル5階

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